FINAL FANTASY XIII-2
2011年12月15日に発売された『FINAL FANTASY XIII』の続編。前作同様、「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス」シリーズの一作品。FFシリーズとして初めてマルチエンディングが採用された。国内販売本数約77万本。
水田直志
作曲家。高知県出身。カプコンで「ストリートファイターZERO」「ロックマン&フォルテ」に携わった後、スクウェアに移籍。「ファイナルファンタジーXI」のメインコンポーザーを10年以上務めているほか、「半熟英雄4」「光の4戦士」などにも参加。バンド「THE STAR ONIONS」ではベース担当。
鈴木光人
作編曲家。1973年生まれ。京都府出身。1994年、田中フミヤ氏の主宰する「TOREMA」から"ARP2600"名義でデビュー。1997年、細野晴臣氏のレーベル「Daisy world」のコンピレーションアルバムに参加。同年、テクノポップユニット「OVERROCKET」を結成。ゲーム音楽では「CS pop'n music 8」、「beatmaniaIIDX 10th style」、「beatmaniaIIDX 12 HAPPY SKY」などに参加。2006年スクウェア・エニックス入社。「ディシディア ファイナルファンタジー」などを手掛ける一方で、ライブ出演、オリジナル作品集「IN MY OWN BACKYARD」「NEUROVISION」の制作など活躍中。
FINAL FANTASY XIII-2
オーバーチュア(M1-01)
Minaさんのスキャットから始まる序曲。
麗しき軍神(M1-02)
前作の「ブレイズエッジ」と対になるような激しいオーケストラ曲。優しい曲調に入ったかと思いきや、一気に緊張感を振り戻す…この揺り籠のような展開が続き、ラスト直前では例のピアノが顔を出す。前作ファンにはたまらない仕掛けです。
FINAL FANTASY XIII-2 〜願い〜(M1-03)
FFXIII-2における浜渦さんのテーマ曲。トレーラーや公式サイトでも流れてましたね。
女神の騎士(M1-04)
ピアノの細かいカッティングから始まり、ストリングスやエレキギターを巻き込み一気に盛り上げる。FFXIII-2シリーズにおいては、間違いなく「閃光」に比肩する位置付けの曲。ディレクターの鳥山求さんから「日本が元気に立ち上がっていくようなメッセージを込めた曲にしてほしい」というオーダーを受け出来上がった曲だそう。このゲームは丁度あの震災の時期に制作されていました。
時を超える矢(M1-07)
ゲームの発売前、とあるインタビューで浜渦さんが「僕の昔の曲のフレーズを紛れ込ませたけど、100万人聴いたら分かるのは1人か2人…」という謎かけを提示されていましたが、それがこの曲。1:02あたりからの旋律がチョコボの不思議なダンジョンの「アトラのテーマ」のサビになっています。流れるムービーシーンで丁度モーグリが登場するところに合わせたそうですが、これは分からない…(笑)。
ホープのテーマ 〜託す想い〜(M2-10)
ギターは前作「ホープのテーマ」のアレンジャー、田部井とおるさん。ギターのあらゆる部分を使って音を出しています。5人分は音を出したとの事ですが、サントラのクレジットにはミスで名前が載っていないという切ない事態に…。
時空の狭間(M3-01)
鈴木光人さんのトラックに浜渦さんがピアノを足して出来た曲。鈴木さんのトラックを壊さないように、ギリギリのところを潜伏する浜渦ピアノがたまらない。
セラのテーマ 〜記憶〜(M4-06)
「〜未来〜」にフランシス・マヤさんのボーカルが乗る。圧巻です。
希望の地へ(M4-17)
ムービー専用オケ曲。後半は前作「プレリュード」や「女神の騎士」の旋律を挟みつつ一気に盛り上げ、静かに締めます。職人的。