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イベントレポート

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Piano Collections "FINAL FANTASY XIII" 浜渦正志×黒田亜樹 トーク&ピアノコンサート
日時:2010年8月29日(日)15時〜17時
於:千里ヤマハホール(大阪府豊中市)
出演:黒田亜樹さん(ピアノ演奏・司会進行)、浜渦正志さん

 むわっとした熱気の中、大阪は千里にて『Piano Collections FINAL FANTASY XIII 浜渦正志×黒田亜樹 トーク&ピアノコンサート』が開催されました。サボり気味のファンサイト管理人・わたくしtobiも行って参りましたので、全力で以下にレポートいたします!

 会場に着いたのは開場30分ほど前でしたが、既に十数名の行列が出来ていました。おぉ〜浜渦さんのファンの方達だぁ〜、と感激に浸りつつ開場を待っていると、入り口付近から行列の写真を撮るスタッフさんの姿が。もしかしたらあの方が方々で話題になっているMONOMUSIKのUさんなのでしょうか。
 14時半になり無事に開場。前から2列目の席を確保出来ました。ステージまでの距離はたった数メートル。中央にピアノ、向かって左側にテーブルとイスが置いてあります。やはり浜渦さんのファンの方はこういった会場に慣れておられる方が多いようで、ピアノの鍵盤が見やすい左側の席から続々埋まっていきます。イスには今日のプログラムと黒田さんのコンサートのチラシ、計2枚が置いてありました。黒田さんの次回コンサートは10月19日(火)に大阪・モーツアルトサロンで行われます。共演者は元G-CLEFの榊原大さんです(宣伝宣伝…^^;)
 そして15時、開演!

 まず登場したのは黒田亜樹さん。1曲目は「FINAL FANTASY XIII 〜誓い〜 - サンレス水郷」。昨日の新宿コンサートでもこの曲が最初でしたが、本当に導入に相応しい、静かに激しい曲です。黒田さんの演奏を生で見るのは20020220 music from FINAL FANTASY以来8年半振りでしたが、間近で見るとこれほどまでの迫力だとは…! まさに全身全霊を込めた演奏でした。
 演奏後、黒田さんの呼び掛けで浜渦さん登場! 勿論会場は大拍手です。私も全力で拍手です。興奮し過ぎて、トークの内容を殆ど忘れました(笑)。「本当はこんなに喋るつもりじゃなかったのに〜」「簡単な挨拶のだけのはずだったのに〜」とお二人が話しておられたような気がします。会場はお二人の地元だそうで、浜渦さんは「知ってる人が今日来てるからやりづらい><」と仰っていました。
 トーク後、浜渦さんは舞台袖へ退場。2、3曲目は「ライトニングのテーマ - 閃光」と「ファングのテーマ」を続けて。ほぼメドレーと言って良いくらい繋ぎ目のない演奏でした。席が近いこともあって、黒田さんの打鍵の音やヒールが地面を叩く音まではっきり聞こえます。やっぱり生の演奏って素晴らしい…。
 以下、トーク部分は箇条書き。

浜渦さん再登場
浜渦さん(以下敬称略)「(舞台に登場しマイクを持つなり)ようこんなの弾きますね」
会場爆笑。

お二人の馴れ初め話
浜渦「亜樹さん(浜渦さんは黒田さんのことをこう呼ばれていました)と初めて会ったのは…」
黒田さん(以下敬称略)「FF10ピアコレの時ですね。その時はプロデューサーの方(植松伸夫さん)の紹介で」
浜渦「手探りなところもありましたね」
黒田「あの時は浜渦さんとレコーディングの場で初めてお会いして、じゃあお願いします、というお仕事だったので、あまりアドリブは入れずに楽譜通りきっちり弾きました」
浜渦「今回はお互い手の内を分かっていたので、もう全面的に黒田さんを信頼しました」
黒田「ここ2小節増やしたいなぁ〜とか、オクターブ上弾いて盛り上げちゃおうかなぁ〜とか、そういう意見はガンガン言いましたね。浜渦さんも“ええよ〜”っていう感じで」
浜渦「原曲がしっかりある曲のピアノアレンジだから、アドリブも沢山あっていいかなと。ちゃんとしたピアノ曲ならそういうのは許容しないんですけどね」
黒田「なので皆さん、このピアコレを弾かれる時は、大事なコードさえ抑えておけばあとはご自由に弾いて下さってOKです(笑)」

難易度について
黒田「今回楽譜はメールで頂いたんですけど、難易度が書いてあるんですよ。星5つみたいな」
浜渦「最初に難しいの送って、だんだん簡単にしていこうかと思ってたら…」
黒田「最初のが星5つで、最後の曲が星4.5。全部難しい(笑)」
浜渦「基本的に弾き手のこと考えてないんですよね(笑)」

 前半最後の演奏は「ガプラ樹林」と「ドレッドノート大爆進」。ファングのテーマから一転して静かな曲調となりましたが、やはり生演奏ならではの緊張感と迫力に圧倒されます。ドレッドノートの後半の変態展開では危うくトリップしかけました…。
 演奏後、10分間の休憩。アナウンスを担当されていたのはMinaさんだったそうです。まじっすか!

 後半はまず「回想 〜『スーリヤ湖』のモチーフによる〜」「歓楽都市ノーチラス」を続けて演奏。ノーチラスではCD版には無いグリッサンドが入ったりして、バトル曲もかくや、と思わせる迫力でした。私は演奏を聴きつつ、激しくステージの床を叩く黒田さんのヒールが折れないかずっと心配していました(笑)
 2曲が終わり、登場する浜渦さんを迎える黒田さん。何故かタオル片手に慌てています。浜渦さんに何事か耳打ちし、それを聞いた浜渦さんがピアノの鍵盤を見てぎょっとした表情に。

血塗れのピアノ
浜渦「ピアノの鍵盤が黒田さんの血で真っ赤に染まっています…」
黒田「(超テンパりつつタオルで鍵盤を拭く)ヤマハの人ごめんなさい〜!」
浜渦「(黒田さんの指を心配しつつ)僕そんなにグリッサンド書いたっけなぁ…」
*鍵盤はこの後の質問コーナーの最中、スタッフの方が拭いていました。
**黒田さんは質問コーナーの最中、バンドエイドを指に貼っていました…。

質問コーナー
一人目(男性の方)「浜渦さんもう歌わないんですか?」
会場爆笑。
浜渦「もう引退しました(笑)」
黒田「歌えばいいのに〜。皆さん歌って欲しいですよね?」
会場大拍手。
浜渦「いやいやいや(笑)」
黒田「芸大声楽科…狭き門でしたでしょう」
浜渦「いや〜…」
黒田「声楽科の人って、はっ!はっ!はっ!とか廊下でやってましたよね」
浜渦「あぁ〜やってました。声楽科以外の人からしたらウザいだろうなぁ〜って思ってた(笑)」

二人目(男性の方)「FF13でも歌おうとは思わなかったですか?」
会場爆笑。浜渦さん照れつつ苦笑い。
黒田「好きですね〜皆さん(笑)」
浜渦「歌おうっていうのは無かったですね…。アコーディオンちょろっと弾いたりはしてましたけど」
*アルカキルティ大平原ですね。

三人目(女性の方)「曲名はどなたが付けてらっしゃるんですか?」
浜渦「ゲームのプロデューサーが付けてます。開発中はコードネームで呼んでるので、サントラになって曲名言われてもパッとはどの曲だか分かんないですね。流石にピアコレの曲名は分かりますけど(笑)」

四人目(女性の方)「浜渦様(客席どよめく)はピアノとヴァイオリンの曲が多いですが、他にどんな楽器が好きですか?」
浜渦「ピアノとヴァイオリンは作曲しやすいっていうのもありますけど、あとオーボエとかクラリネットみたいな木管も好きですね。あとホルン! 副旋律にはホルンです」

*他にも質問があったような気がしますが、失念してしまいました。申し訳無いです><

 質問コーナーが終わり、いよいよ最後の2曲、「ヴァニラのテーマ - 優しい思い出 - 帰郷」「生誕のレクイエム - FINAL FANTASY XIII プレリュード」です。会場は冷房が入っていたのですが、ヴァニラのテーマの後半あたりから会場の熱気で暑さを感じるほどになっていました。昨年12月から浜渦さんのファンの方々が浸かり続けてきたFF13音楽世界の総括となるような、素晴らしい演奏でした!
 最後の曲が終わり、再び浜渦さんが登場。

アンコール
浜渦「皆さん、アンコール欲しいですよね?」
会場大拍手。黒田さんが舞台袖から楽譜を持ってくる。
浜渦「十数年前に作った某ゲームの曲です」
黒田「曲名言わないんですか?(笑)」
浜渦「うん、言わない(ニヤリ)」
黒田「分かる人にだけ分かる、ということだそうです(笑)」
浜渦「(ステージのイスを指差し)僕ここで聴いてていいですか?」
黒田「はい(笑)」

 そして黒田さんが弾いたるは、ピアノピースSF2の「"β"1:Botschaft」! イントロが鳴り始めた瞬間、会場のあちこちで暖かいざわめきが広がりました。やはり浜渦さんといえばサガフロ2なんですね。かくいう私も客席で鳥肌を抑えつつ聴き惚れていました。楽しそうに演奏する黒田さんと、しんみりした表情で聴き入る浜渦さんのお二人の姿が印象的でした。

 コンサートの締めはサイン会。会場の物販で一点以上買われた方、FF13ピアコレのCDorスコアを持参された方が対象です。対象商品さえ持っていればサインは何にでもして頂けるようです。私は無難にFF13ピアコレにしました。

私「今日はありがとうございました」
浜渦「ありがとうございました〜」
私「あの〜、ファンサイトの運営をさせて頂いてますtobiと申します…」
浜渦「(ばっと顔を上げ)あぁ〜!いつも応援ありがとうございます!」
*ご存知だったようです。もっと更新がんばります><

私「指大丈夫ですか?」
黒田「あー!大丈夫です大丈夫です。演奏どうでした?CDと違いましたでしょ?」
私「それが良かったです(*´Д`*)」
*最後に黒田さんとの握手を忘れて帰ろうとするアフォな私。
**気付いたスタッフの方に声を掛けられ、しっかり握手!

 本当に暖かい、手作り感溢れる居心地の良いコンサートでした。会場も良い意味で小ぢんまりしており、お二人が物凄く近くに感じられました。黒田さんは途中で指を負傷されていましたが、最後の最後までそんなことを全く私達観客に感じさせない演奏、振る舞い。これがプロなんだ、と改めて思います。
 そして浜渦さん。今まではウダツTVや雑誌、プロモビデオ等でしかその御姿を拝見する機会がありませんでしたが、今回のコンサートで改めてファンになりました。黒田さんとの掛け合いはもう本当に面白い…何度もお腹が捩れました。今後も関西方面でコンサートを開いて下さるよう、願っております。

セットリスト
01. FINAL FANTASY XIII 〜誓い〜 - サンレス水郷
02. MC
03. ライトニングのテーマ - 閃光
04. ファングのテーマ
05. MC
06. ガプラ樹林
07. ドレッドノート大爆進
休憩
08. 回想 〜「スーリヤ湖」のモチーフによる〜
09. 歓楽都市ノーチラス
10. MC(質問コーナー含む)
11. ヴァニラのテーマ - 優しい思い出 - 帰郷
12. 生誕のレクイエム - FINAL FANTASY XIII プレリュード
13. "β"1:Botschaft(アンコール)

*お二人の細かなやり取り等々、かなりうろ覚えです。抜けも多々あります。メモ取っておけば良かった…。

お二人のサイン

(2010年8月30日 記)

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