HOME >> アーカイブ >> 記事 >> スクエニMUSIC-TV 第12回 浜渦正志さんご出演分

記事

TIPS

スクエニMUSIC-TV
2005年4月より、スクウェア・エニックス・ミュージック公式サイトで月2回程度配信されていた動画コンテンツ。司会はウダツ田中さん。スクエニサウンドに関わる様々な方がゲストとして出演していた。インタビューの他、スクエニイベントやレコーディング映像の公開、生演奏、弁当の中身公開(!)等も……。2007年4月の配信を最後に更新を停止。配信ページ自体は2012年6月現在、まだ残っている(コチラ)。ジングルには浜渦さんの「アンリミテッド:サガ」の楽曲が多く使われていた。

ウダツ田中
スクウェア・エニックスのサウンド開発のプロダクションマネージャー。ネットワークサービス「PlayOnline」内の『植松伸夫のツルっといっときましょうか』でウダツ田中として初登場。ウダツアガラナイーズの一員として色々やらされていた。

アーカイブ
スクエニMUSIC-TV 第12回 浜渦正志さんご出演分
配信日:2006年3月4日
出演
ウダツ田中さん(以下田中
ちゃん阿部さん(以下塚本
浜渦正志さん(以下浜渦
佐藤正幸さん(以下佐藤
田中
12回目となりますスクエニMUSIC-TVですけれども、
前回に引き続きまして
コンポーザーの浜渦正志さんに来ていただいております。
よろしくお願いします。
浜渦
よろしくお願いします。
田中
前回、オーケストラレコーディングのお話だったんですけれども、
今回はソロレコーディングのお話をお伺い出来たらなと。
浜渦
ええ。
田中
オーケストラにはオーケストラの良さもあり、
ソロレコーディングにはソロレコーディングの必要性というか、良さというか。
浜渦
そうですね。
小さな編成でやる曲なんかはやっぱり一個一個の楽器で録っていかなきゃいけない
というのがありまして。いくら打ち込みで再現しようとしてもなかなか出てこない、
そういうものを特にソロでやるようにしてますね、いつもね。
打ち込みで再現しにくいものの代表で言えばやっぱりヴァイオリンとか、
あと木管とかも意外にやりにくいので、
僕は割りと好んでヴァイオリンとかチェロ、あるいはフルート、
オーボエなんかのレコーディングをよくやります。
田中
なるほど。十何曲かやりましたね。
浜渦
そうですね、一日でちょっと大変でしたけど(笑)。
田中
大変なスケジュールで。準備の方も大変でしたよね。
浜渦
ソロになってくるとオーケストレーションじゃないですけど、
自分で全部譜面を作って、それを持って行って。
自分でプリントアウトしたやつを弾いてもらうという形なので、
大編成のオケほどの重圧はないんですけど、
譜面に関しては完全に自分が責任を負わなければいけないので、
それだけの大変な部分はありますけどね。
田中
時間と色んなものの制約が……。
浜渦
なんでそんなトーンが低いの(笑)。
田中
そんな中、外のプロのミュージシャンだけでなく、社内にも実は結構。
浜渦
そうなんですよ。
うちのサウンド室は作曲出来る人もコンポーザー以外に
いたりという話を前回させていただいたんですけど、
それと同じように演奏家としても十二分じゃないかみたいな。
田中
食えるんじゃないかくらいの。
浜渦
そうそう(笑)持ってる方いるんですよね。
田中
いらっしゃるんですよね。芸達者というか。
浜渦
ええ。
で、そういう方にお願いして、社内のこういうスタジオとか、
マニピュレーターの山崎君のブースで録るとかね。
そういうことを何度かやってます。
田中
素晴らしいですよね。低コスト。手弁当みたいな。
浜渦
マネージャーとしたらいいことですね(笑)。
田中
まあまあまあ(笑)。
浜渦
でも僕としても会社の人間なのでディレクションしやすいというか、
自分が「こうやってほしい!」というのを何度も言える。
その場で譜面バーって書き直してもあんまり怒られない(笑)。
田中
よく知った仲ですからね。
浜渦
そうです、はい。
田中
例えばギタリスト。
浜渦
今回何曲ですかね……すごい数やってもらった赤松(智)さん。
田中
本職はサウンドプログラマーさんなんですけど、
実はギターがめちゃんこウマいと。
浜渦
めちゃウマです。
田中
十何曲でしたっけ。
浜渦
ちょっと数えてないんですけど(笑)主にギターのリフみたいな、
そういうとこばっかりだったんですけど、お陰で今回のケルベロスのギターサウンドの
カラーっていうものがすごい明確に出来ました。
ありがとうございます。
田中
あとサックス。
浜渦
そうですね、僕今までサクソフォーンはレコーディング全然したことなくて
今回初めてやったんですけど、こんな凄い人いたんだって(笑)。
正直びっくりしたんですけど、録らせてもらって。
吹くっていうのは聞いてたんですけど、すごいウマいらしいと。
で、ちょっとその人が演奏するという想定で、今回のヒロインのルクレツィアの。
田中
その人のために。
浜渦
ルクレツィアのためでもあり、その人のためでもありくらいのノリで(笑)。
サクソフォーンがソロを吹くと。その想定の元で作った。
田中
ルクレツィアのテーマ。
浜渦
ええ。
田中
大堀仁司さん。
浜渦
そうです。この方もプログラマーなんですけど。
田中
実は滅茶苦茶ウマいと。
いやーもう多芸な方ばっかりで、有難いといえば有難いですね、僕的に(笑)。
他にも。
浜渦
今回サックスとギターの他にも
もう一人トランペットを吹いてもらった人がいまして…。
(ここで謎の人がトランペットを吹きながら登場)
田中
びっくりした〜もう!(笑)
でかいなー音。まー実際にね、来てしまいました(笑)。
??
スイマセン。
浜渦
ちょっとびっくりしたね(笑)。
田中
トランペットをやっていただいた佐藤君です。
おはようございます。
佐藤
どうも佐藤です、おはようございます。
田中
今回何曲ぐらい。
浜渦
あのー、一曲だけ(笑)。
田中
(笑)。
浜渦
しかも4小節だけなんですよ。
で、白玉が4個だけ(笑)。
もっとやってもらいたかったんですけど、なかなかね。合いそうな曲が無かった。
ただ大変ウマいということなんで、たったそれだけでも吹いてもらう価値あるだろうと。
田中
本職は効果音なんですよね。
浜渦
そうです。芸達者なんですよね。
なんかやりつつプログラマーやりつつ実は吹ける。
田中
人材の山ですね。
浜渦
まあね。キミが悪い(笑)。
田中
アハハハ(笑)凄いですよね。
浜渦
凄い。彼女(阿部)なんかは曲書いたりしますしね。
で彼(佐藤)は吹けるし。キミ(田中)は面白いことやるし。
田中
僕は別に……おもしろおもしろないみたいな(笑)。
浜渦
面白いですよ。
田中
ありがとうございます(笑)。
こんな色んなことが出来る人が。
浜渦
みんなで一緒になって作っていけるっていうのが
サウンド室の良さかなぁと。
ケルベロスやってそれを凄い感じました。
田中
そうですね、一致団結というか。
浜渦
次からまた会社内で出来る人みんなで
力を合わせてやっていきたいなと。
田中
素晴らしいですね、グレイトですね。
浜渦
はい(笑)。
田中
じゃそんな感じで、佐藤君ありがとうございました。
佐藤
ありがとうございました。
浜渦
次は8小節くらい用意しておきます。
佐藤
じゃ仕事に戻ります(笑)。
田中
ありがとうございます。
浜渦
どうもありがとうございました。
田中
というわけで、今回も内容盛り沢山で、
音楽の話、レコーディングの話、
色々聞かせていただいてありがとうございます。
非常に興味深くて、見ている方も大満足かと。
浜渦
はい?
田中
大満足かと(笑)。
浜渦
あ、そうですか(笑)。
田中
というわけで、今回のゲストはコンポーザー浜渦正志さんでした。
ありがとうございました。
浜渦
どうもありがとうございました。
浜渦
今掛かってるこれ何の曲?
田中
これね、何かよく分からん感じの曲なんですけどね。
微妙な旋律。
阿部
おやじ……。
浜渦
あ、これ?(笑)
田中
あ、これ。これですか(笑)おやじレンジャー。
阿部
スイマセン。
田中
本当に掛けてしまいました。
阿部
申し訳ないです…。
浜渦
よう出来てますよね。
田中
出来てますよね。
浜渦
あ〜、なんか、こんなとこもなかなか。
田中
思わず口ずさんでしまうような。
浜渦
何かで使える機会があったら使ってみようか(笑)。
田中
もう使ってる(笑)。
End of Documents.